Sydney, 2009年7月16日, AEST (ABN Newswire) - Intel Corp. がアナリストの予測を上回る売上げを見込んだことから、昨夜の米国株式は力強い上昇を記録した。製造業データにおいて不況が緩和されつつあることが示されたことから楽観傾向が強まった。また連邦準備金制度はGDP成長予測を上方修正した。
ウォール街での新たな上昇に続き、昨日のオーストラリア株式市場は2日連続で値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は57.4ポイント・1.5％上昇し3,924.5、全株価指数は58.7ポイント・1.5％上昇の3,917.5ポイントとなった。市場が信頼感を強化するため米国からの上向きな収益報告を引き続き待っているため、取引量は少ない状態が続いている。
注目の経済事象と数値
Westpac-Melbourne Institute による先行指数では、4月に4.1％の低下を記録したビジネス活動年率が5月に3.9％縮小となったことが明らかになった。今後3ヶ月から9ヶ月間の経済活動ペースの見込みとなる同指数では、若干ながら確実な改善が見られた。
オーストラリア統計局は6月の国際製品輸入データを発表する。また、オーストラリア準備銀行は同行の月例速報を発表する。
企業合併・買収ニュース
Cape Lambert Iron Ore (ASX:CFE) はウラン探索の新興企業 Cauldron Energy (ASX:CXU) の大部分を買収する計画を立てている。230万豪ドル転換社債の転換に続き、 Cape Lambert は Cauldron 株式を最高で18.7％取得する可能性があると語った。この取引を通じて、 Cape Lambert はオーストラリアやアルゼンチンにおけるCauldronのウランプロジェクトへの影響力を強めることになる。また Cape Lambert は、鉱物砂探索の新興業者 Corvette Resources (ASX:COV) に対し市場外での仮入札を行った。
重要企業ニュース
廃棄物取扱業者 Transpacific Industries Group (ASX:TPI) は20億豪ドル超の負債を削減するため、複数の柱からなる資本増強計画を立ち上げた。8億100万豪ドルの株式調達からの収益には、約7億3,700万豪ドルを調達するための1.77対1の比例計算での放棄権オファーと香港に基盤を置く WP Holdings に対する1株あたり1.80ドルでの6,400万豪ドルの募集が含まれる。
有料道路グループ Transurban (ASX:TCL) はシドニーの Eastern Distributor 有料道路に対する5億1,500万豪ドルの負債の借り換えを発表した。新たな負債に対し Transurban は大幅に上昇した金利を支払うことになる。5年と7年の負債の一部は期限の近づく負債を最高で1.70％上回る。
Macquarie Infrastructure Group (ASX:MIG) は、同グループの資産が6月30日時点で約51億豪ドルと評価され、1抱き合わせ証券あたりの純評価額は約2.54豪ドルであったと語った。 MIG は2008/09年下半期の経済状況は厳しい状態が続くと見込んでいると語った。
Iluka Resources (ASX:ILU) は世界経済の状況や主要市場における鉱物砂原料の大量在庫に伴う低調な需要のため、同社生産基盤における数多くの変更計画を4月に発表した。
オーストラリア第3位の規模の金生産業者 Sino Gold (ASX:SGX) は、金生産において昨年同期比51％増を記録した。6月30日までの3ヶ月間における Sino group の生産量は記録的な53,367オンスであり、昨年6月四半期の35,412オンスを上回った。
お問合せ先
Tetsuya Okada
Asia Business News Asia Bureau
TEL: +61-2-9247-4344
EMAIL: tetsuya.okada@abnnewswire.net
| ||
|
